沖縄市と嘉手納町、北谷町でつくる三市町連絡協議会(三連協、会長・桑江朝千夫沖縄市長)は1日、嘉手納基地の第18航空団を訪れ、司令官のケース・カニングハム准将に対し、23日に同基地内で実施されたパラシュート降下訓練を「一歩間違えば大惨事となる。断じて容認できない」と抗議し、訓練中止を求めた。
パラシュート降下訓練は、1996年の日米特別行動委員会(SACO)で伊江島補助飛行場で実施することで合意された。07年には「嘉手納基地を例外的な場合に限って使用」することが追加で合意されている。
抗議後、三連協によると、カニングハム准将は「SACO合意に違反していない。あくまで在日米軍との調整の上で行った」と答えたという。また今回の訓練は日程や当日の伊江島の天候の問題で、例外的措置として嘉手納基地での実施許可が在日米軍から出されたという。三連協からは例外的措置の定義の明確化を求めたのに対し、「東京サイドで行うべきこと」として回答を得られなかった。
桑江市長は抗議後、記者団に対し、「防衛局、防衛省なり政府に対し、日米間で明確化をしてもらうような行動をとらなくていけない」と話した。