宮腰光寛沖縄担当相は5日の記者会見で、2、3日に行った北大東島、南大東島の視察について「沖縄本島からはるか400㌔近く離れた地域でしっかりと農業生産が行われ、生活の基盤になっている。こういう所をしっかりと後押ししていきたい」と語った。
宮腰氏の沖縄訪問は就任後5回目。北大東村の南大東漁港(北大東地区)開港式に出席したほか、サトウキビほ場、水利施設、製糖工場、植物コンテナ工場など地場産業の現場を視察した。
南北大東島の訪問は15回目で「島の主だった皆さん方と、顔と名前が一致する関係」(宮腰氏)。長年の懸案だった漁港の開港について「事業の採択の時から関わってきた者の一人として、大変感慨深い。特に離島で漁港の整備は必要欠くべからざるものであり、漁港の完成をきっかけとして、南北大東島の安定的な漁業がこれからしっかり進展していくことを期待したい」と強調した。
県によると南北大東島周辺は、マグロ・ソデイカなどの回遊魚が豊富な海域だが、周辺が絶壁のため漁業活動が制限されていた。同漁港は、陸域を開削する全国でも例を見ない「大規模な岩盤掘り込み方式」の工法で整備された。