竹富町西表農作物集出荷場整備業務検討委員会(小濵啓由会長)が6日、同役場で開かれ、今後のスケジュールなどを確認し、集出荷場建設計画が始動した。同事業は西表東部に整備するもので、2019年度の事業採択、20年度の工事着工し同年度末の供用開始を目指す。建設予定地は仲間港埋立地。
集出荷場の対象品目は、パイン、マンゴー、カボチャ、馬鈴薯、米の5種類。選別機、保冷庫、乾燥機などを整備する計画。
これまで集出荷場は西表西部で建設予定だったが、一部の農家が糖度センサーなどの機械を導入できる可能性が出たため、町主体としては以前から計画のあった東部を優先的に整備することとなった。国の特定地域経営支援対策事業を活用する計画。
委員に辞令交付を行った西大舛高旬町長は、「集出荷場計画は、思うようにいかず議論もあったが、早い内に集出荷場が建設できるように」とあいさつした。
協議では、糖度センサー導入に対し、「旬だと糖度は安定しているので、中に黒いものが入ったら弾くセンサーのほうが必要という声がある」などの意見があった。
スケジュールとしては、2019年度までに計6回の検討委員会を開き、沖縄県とのヒアリングを経て19年度に採択合否を迎える。採択を通過した場合、20年度4月に事業申請、同年度5月に工事発注。同年度末に工事完了となる。
また、同町は2月中旬から各農家へのアンケートを計画。電話などで農産物の生産量、出荷量、土地面積のヒアリングを行う。次回3月の検討委員会では、アンケート結果を踏まえ具体的な方向性を決める。