ヘイト投稿で名誉毀損罪 石垣簡裁、在日韓国人中傷

 石垣市の在日韓国人の男性に対し、インターネット上の匿名掲示板で人種差別をするヘイトスピーチによって名誉を傷つけたとして、石垣区検が投稿者の男性2人を名誉毀損(きそん)罪で略式起訴し、石垣簡裁が罰金10万円の略式命令を出していたことが6日、分かった。
 ヘイトスピーチ問題に詳しい弁護士によると、ネット上のヘイトスピーチに対して侮辱罪が適用されたケースはあるが、より罰則が重い名誉毀損罪は全国初とみられる。略式命令はそれぞれ1月17日と同24日付。
 在日韓国人男性は、ネット掲示板で実名を挙げられて「在日朝鮮人の詐欺師」「イヌやネコを食べている」などと書き込まれて名誉を傷つけられたとして、2016年2月に八重山署に刑事告訴していた。同署は昨年11月に被疑者不詳で書類送検し、検察側がその後捜査を進めて男性2人を略式起訴した。
 在日韓国人男性は取材に対し、自身は石垣市で自営業を営んでおり、投稿による風評被害で売り上げが大幅に減ったと説明。「今回の処分がヘイトスピーチに歯止めをかけるきっかけとなればうれしい」と話した。今後、民事訴訟も起こす方針。
 ヘイトスピーチを巡っては、川崎市在住の在日韓国人中学生を匿名ブログで人種差別的に中傷したとして川崎簡裁が昨年12月、大分市の男性に対して侮辱罪で科料9千円の略式命令を出したケースなどがある。

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