石垣島への陸上自衛隊配備計画を巡り、「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」の関係者らは8日、県土木建築部を訪れ、配備予定地の「ジュマールゴルフガーデン」が都市計画法に違反して開発された疑いがあるなどとして、事実確認と適切な対応を要請した。
同会によると平得大俣地区にある同ゴルフ場は、都市計画法のゴルフコースあるいは運動・レジャー施設にあたり、登記簿上では約13・3㌶あることから「県に開発申請が必要な施設」とした。しかし県は申請がなかったとして開発行為の許可を行っていない。
また同会は「1998年の時点でゴルフ場ではなく、1㌶あるかどうかのグランドゴルフ場だった。それがいつの間にかゴルフ場という形で開発された」としている。土木建築部の担当者は「どのような経緯でここまで広がっていったか調べなければいけない。長い年月をかけて広がっていくと、我々も気づきにくかったのではと、反省している」と回答した。
同会の上原秀政共同代表は、同日行われた記者会見で、「もともと瑕疵の疑いがある場所。あまりにもやり方が拙速というか、住民の頭越しに物事が進められている」と批判した。
沖縄防衛局は1月末、駐屯地建設予定地にある同ゴルフ場の9㌶を取得、4㌶を賃借する契約を結んでいる。