福岡県からオリンピック選手を輩出すべく、発足した福岡アーチェリーアカデミーが11日からサッカーパークあかんまで合宿をスタートさせた。アーチェリー競技の合宿で福岡県からの来島は今回が初。合宿は15日まで行われる。
同アカデミーは2020年の東京オリンピックに向けた選手育成のために、福岡県が日本スポーツ振興センターからの委託で開始。現在は中・高・大学と社会人から福岡県出身の全国レベル選手が約20人所属しており、福岡県アーチェリー協会(中島克哉理事長)と福岡県教育庁体育スポーツ健康課職員らが指導者として派遣されている。今回は同アカデミーの4選手が合宿に参加した。
初の石垣合宿について同協会の中島理事長(53)は、「気候といい、建物といい、最高の環境。強豪韓国での合宿も考えていたが、予算が許せば、来年も石垣島で身体を作っていきたい」と述べた。
3月に9回目の石垣島合宿を行う日本体育大学学友会アーチェリー部の藤本浩総監督(50)が、日体大時代の先輩である中島理事長に石垣島での合宿を猛烈に勧め、今回の合宿につながった。
合宿は日本代表選手など国内のトップ選手が数多く所属する同部の藤本総監督から指導を受け、世界で活躍するためのスキルの向上を図ることが目的。東京オリピックの選考会は6月から開始される。
室内で行うインドアの元日本記録保持者・前田悠帆さん(25)=グローリー㈱=は「オリンピック出場への可能性はゼロではない。勝負は次の選考会」と意気込んだ。
今年度のインターハイで個人3位に輝いた野田紗月さん(18)=折尾高校3年=は「まずはナショナルチームに入って、そこからどんどん追い上げていく」と力強く答えた。
昨年度のU―17のメンバーだった矢原七海さん(17)=柏陵高校3年=は、「来年から大学生。1年生から成績を残し、ナショナルチームに入りたい」、一昨年度のU―20メンバー・小林加奈さん(22)=長崎国際大学4年=は「負けず嫌いなので、出られる試合では勝ちたい」と答えた。
藤本総監督は「ここ石垣で九州大会などの公式試合を行い、ゆくゆくは全日本の大会を行いたい」と述べた。