4月21日に実施される衆院3区補選に立候補を予定している元沖縄担当大臣の島尻安伊子氏は17日、支持者らが沖縄市で開いた会合であいさつし、「正式には発表していないが、この場で補欠選挙に立候補を宣言する」と述べ、事実上の出馬宣言を行った。衆院3区補選を巡っては、玉城デニー知事を支える県政与党・国政野党は既に元ジャーナリストの屋良朝博氏を擁立。15日には、後援会の事務所開きを沖縄市で行っており、現在のところ一騎打ちの様相だ。
島尻氏は沖縄市で建設が進む1万人アリーナや、整備が進む東部海浜開発事業の前倒し、中城湾港の整備などの重要性を強調。「本島中北部の導線が変わる」と指摘し、クルーズ船の寄港が進み、観光客が中北部から沖縄に入るビジョンを示した。大臣在籍中に取り組んだ沖縄の貧困対策事業については「まだまだ続けないといけない。重いケースも出てきた」と指摘。取り組みを続けると意欲を見せた。
自民党は1月末に正式に島尻氏を公認候補に決定した。正式な出馬表明は3月2日に行われ、事務所開きは同7日を予定している。