有限会社八重泉酒造(座喜味盛行代表取締役社長)は19日、同社で商品説明会を開き、石垣島産ひとめぼれを100%原料とした「島うらら」をPRした。これまで泡盛の原料として主流だったインディカ種のタイ産米ではなく、地元産のジャポニカ米ひとめぼれで造ることで、県内有数の米生産地である石垣島の魅力発信に期待が高まる。
同社は、ひとめぼれを原料にした商品の第1弾として2012年から仕込みを行い、南ぬ島空港の開港に合わせて空港限定で「かんむり鷲」を発売。その後、地元の人や居酒屋などでも飲めるように商品化したいと16年、JAからひとめぼれ約100㌧を仕入れ、麹つくりや温度管理など試行錯誤を重ねて仕込み作業を行い、2年かけて原酒を完成させた。
「島うらら」は、春の時期に発売することや、石垣のゆっくりとした流れた時間や風景などをイメージしたネーミングで、座喜味社長は「度数は25度と低めで飲みやすく、ほんのり甘口ですっきりとした味わいが楽しめる」とPRし、「女性にも飲んでもらえるよう意識したパッケージ・デザインを検討し、ブルーの瓶を採用した」と話した。また、「海外の人は地元の物で作る意識が強く、地元の酒と原料が違うというクエスチョンを取り払いたい」と、年内にはタイやシンガポール、台湾など海外への展開も予定している。
サイズは720㍉㍑(税抜1200円)と1升(税抜2380円)の2種類。市内のスーパーや居酒屋での取り扱いのほか、本島やネット販売も行っている。