嘉手納町議会の徳里直樹議長らは21日、町役場で記者会見し、嘉手納飛行場の訓練激化や騒音被害などの現状を訴えるため26日上京し、政府や各政党へ要請行動すると明らかにした。上京して要請行動を行うのは7年ぶり。
徳里議長は「7年前は(米軍普天間飛行場の)嘉手納統合案に対し、反対する趣旨で上京した。いつ統合案が再浮上するか分からない懸念もある。住民に対する負担が大きくなっている中、直接状況を説明したい」と述べた。
米軍機による悪臭被害の早期解決、訓練激化について実効性のある防止対策、パラシュート降下訓練の全面中止、第353特殊作戦群の駐機場の拡張整備計画に伴うMC130特殊作戦機の住宅地側への駐機を実施しないことなどを盛り込んだ7項目を想定。27日に内閣府、防衛省、外務省、28日に各政党と県選出国会議員に要請する予定で調整を進めているという。
徳里議長は「今後は現状を改善できるよう、毎年要請をすべきではないかという機運が基地対策特別委員会で高まっている」と説明した。