八重山かまぼこの日の22日、市内のかまぼこ店には大勢の人が詰め掛けた。この日、かみやーき小かまぼこ店(大城弘代表)では、購入した人全員を対象に、同店で使用できる商品券やかまぼこ1パックをプレゼントする抽選会も行い、大にぎわいだった。
大城文博店長は「操業は昭和9(1934)年とされるが、実はその前からやっているというから、90年以上になる。地域のお客さんに愛されてもらったおかげ。抽選会も日頃の感謝の気持ち。抽選した方の笑顔がまたうれしい」と笑顔で話した。同日に2回買いに来る人もいるという。
同店は、あおさやもずく入りのかまぼこや無農薬黒紫米を魚のすり身で包み揚げた「おにぎりかまぼこ」など、〝体に優しい〟商品づくりにも力を入れている。
いつも同店のかまぼこを購入している仲松美智子さんは、「十六日祭で西表や那覇から来ている友人に配るものも買った。那覇のかまぼこはすぐ硬くなるが、八重山のはそうならないし、味が全然違う」と絶賛した。
同店は全国蒲鉾品評会の最高賞「農林水産大臣賞」や「水産庁長官賞」(5回)、「栄誉大賞」なども受賞している。