辺野古米軍基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票で竹富町選挙管理委員会は23日、町内8投票所で繰り上げ投票を行った。当日有権者数は3387人、投票率は59・02%だった。昨年9月の知事選の投票率は70・48%。
各投票所の投票率は竹富地区69・29%(当日有権者数280人)、小浜地区56・27%(同542人)、黒島地区59・12%(181人)、大原地区53・75%(759人)、上原地区53・73%(858人)、西表地区73・56%(208人)、白浜地区70・83%(144人)、波照間地区64・82%(415人)。期日前投票は330人。
繰り上げ投票は午前7時から午後8時まで実施。朝早くから投票所を訪れる姿も見られた。
同日夕、竹富島のまちなみ館で投票を終えた20代女性は「県民の思いが届いてほしい。結果を政府は尊重してほしい」と思いを述べた。40代男性は「賛成反対いろいろあるが、早く解決してほしい気持ちで投票した」と一票への思いを込めた。
この県民投票で町内の1388人が棄権。あえて投票に行かなかったという30代女性は、「埋め立ては反対だが今までの経緯を考えると、普天間飛行場の辺野古移設はやむを得ない」と胸中を語り、「県民投票の賛成か反対かという選択肢の中では、自分の意思を表示できない」と不満をぶつけた。