住民と防衛省あす面談 「話し合いの第一歩」と声明 陸自配備問題

陸自配備計画で記者会見する4公民館の役員ら=25日午後、川原公民館

 石垣島への陸上自衛隊配備計画で、駐屯地建設予定地周辺の於茂登公民館(喜友名朝昭館長)、開南公民館(小林丙次館長)、川原公民館(大城潤一館長)、嵩田公民館(高宮耕館長)と防衛省職員の面談が27日午後7時から、川原公民館で行われることが決まった。

 25日、4公民館役員が同公民館で記者会見し、明らかにした。面談は4公民館が要求したもので、会見で声明を発表した小林館長は「これが防衛省との話し合いの第一歩ととらえている」と述べ、今後も防衛省との話し合いを継続する必要があるとの認識を示した。
 4公民館は、これまで防衛省主催で開かれた陸自配備の住民説明会をボイコットしてきた。小林館長らは「開催通知も適切にされず唐突に行われ、十分な議論とはほど遠い結果しか得られていない」と批判。公民館側からの面談要求には22日から了承の回答があったといい「防衛省の担当者には、質問に対して一つひとつ丁寧に説明してほしい」と求めた。防衛省側からは職員が7、8人ほど参加予定で、4公民館からは数十人が参加する可能性があるという。
 役員からは、陸自配備計画について「国防の名のもとに地域の安心安全をないがしろにしている」と糾弾する声が出た。
 市議会で住民投票条例が否決されたことに関しては「民主主義のルールに反している。えりを正すべきだ」などと批判が相次いだ。「市長がやらないなら、国の責任で住民投票をやるべきだ」「市民にこんな苦労をさせる市長は辞めた方がいい」などと市長を追及する声も出た。
 防衛省は予定地の用地取得を開始しており、近く用地造成工事に入る方針を示している。

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