「現地」に支所建設も 9月議会に仮庁舎関連費 竹富町 候補地難航で急展開

現庁舎は旧ボウリング場で1977年に建設。築41年と老朽化が進んでいる(資料写真)

 「仮設の庁舎を造る」「支所も造る」―。西大舛高旬町長が竹富町議選後に明らかにした。支所とは別の「仮庁舎」の設置が初めて浮上した。支所候補地が難航したことで急展開となった。仮庁舎を設置後、本庁舎職員が仮庁舎に移動することが見込まれる。その場合、老朽化した現庁舎に石垣支所を建設する可能性がある。
 石垣支所計画では、現庁舎の全ての機能を一時的に移すため、延床面積は当初計画の5倍となる約4千平方㍍。その後、西表へ役場移転する方針となる。

 ただ、石垣支所の候補地2カ所は、石垣市に関連する土地だったことで交渉が難航。竹富町はこの2カ所を断念した。
 西大舛町長へのインタビューでは「9月議会に仮設の設計をしたい」と述べた部分がある。竹富町政策推進課によると、9月議会で一般会計補正予算に「不動産鑑定評価業務」として約86万円を上程する予定。これが仮庁舎買い取りのための事業になる。
 これまでに議論されてきた石垣支所計画では、民間活力を使ったPPP方式(公民連携)で支所を建設する案や、西表大原に役場移転した後は支所機能と合わせて「町民会館」を設ける構想も浮上していた。
 石垣支所の建設場所について、同町長は「決まっている」と述べるにとどめている。
 支所建設候補地はもともと、離島ターミナルから徒歩6分圏内で半径500㍍の範囲で調査していた。現庁舎だと離島ターミナルから300㍍以内の距離になる。
 今回の町議選では、石垣支所計画の方針に賛同する候補者が7人当選。支所方針賛成派が議会で過半数を占める。

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