白保リゾートホテル問題連絡協議会(山城吉博会長)は27日、白保サンゴ村で会見を開いた。同会は、同地域の地下浸透排水に対するサンゴ礁保全の具体的規制がないことを指摘。3月中に沖縄県に対し、基準を定めるよう要請する考えを示した。また、同リゾート建設に関わる2社に公開質問状を送付したことも発表した。
会見では2018年3月に県の環境部自然保護課、農林水産部水産課らが回答した文書を公開。
2課はそれぞれ、同建設計画が法令抵触の可能性はないとしたが、▽排水処理計画等の策定に当たってはサンゴ礁生態系に影響を及ぼすことがないよう配慮を▽沿岸の水産資源への影響、周辺の漁業活動に支障が生じることがないよう、事前に十分検討を―など回答した。
また、八重山保健所の回答では、「当該地域は浸透性が高く、浄化槽放流水が地下の水脈に短絡すると予想されるため、土壌浸透処理可能な土地条件を満たさない可能性がある」としている。
山城会長は「白保だけの問題ではない。白保から北側での開発の問題も出ると思うので、問題点を指摘していきたい」と話した。
公開質問状は、株式会社日建ハウジングと株式会社鴻池組に送付した。回答期限は3月5日。