石垣島と西表島だけに自生するセイシカの花がほころび始めた。ツツジ科の常緑低木で、通常3月下旬から開花するが、このところの陽気に誘われてか、約1カ月早く花をつけた。
石垣市のバンナ公園セイシカの園では、淡いピンク色の花が数輪咲いている。ツツジのような華やかさと違って、清楚な雰囲気が漂う。
高さ2㍍余りの木々にはつぼみがびっしり。草刈り作業の男性は「いつもより開花が早い。3月には満開するのでは」と話した。
今年は1月から気温が高い日が多い。その影響からか初夏に開花するゲットウやデイゴも例年より1~2カ月早く咲き出している。
(文・写真、南風原英和)