駐屯地建設工事 着手 仮設柵、土のう設置へ 陸自配備「防衛空白」解消 

 予定地は約46㌶で、用地造成工事が始まった旧ゴルフ場の区域は約13㌶。区域内の用地造成工事は計7件で、このうち3件の落札業者が決まっており、防衛局は年度内に残る用地造成工事や、樹木伐採、表土除去などの工事を発注する。
 今後、整備予定の施設は隊庁舎3棟、車輛整備場2棟、弾薬庫4棟のほか、隊員が射撃訓練を屋内で行う覆道射場、汚水処理施設、食堂・福利厚生施設、給油所など。ほとんどが旧ゴルフ場の範囲に集中して配置される。
 配備予定の部隊は有事発生の際に初動対応する警備部隊、敵艦隊を洋上で阻止する地対艦誘導弾部隊、防空任務に当たる中距離地対空誘導弾部隊。規模は500~600人。
 防衛局は1月末に旧ゴルフ場を買収し、一部を賃借した。今後は予定地の残り約半分を占める市有地の取得が円滑に進むかが焦点になる。
 駐屯地建設工事に2018年度内に着手したことで、大規模工事に厳格な環境アセス手続きを求めた改正県環境アセス条例の適用は免れる。反対派住民は「アセス逃れだ」と批判を強めているが、ただ防衛局は「当初から18年度内の着手を予定していた」としている。
 陸自配備計画は鹿児島県奄美市、宮古島市でも同時並行で進んでおり、3月26日付で奄美駐屯地、宮古島駐屯地の開設と警備部隊の配備が決まっている。

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