石垣市内の県立高校で1日、2018年度卒業式が開かれ、八重山高校、八重山農林高校、八重山商工高校、同定時制で計450人が卒業した。卒業生は思い思いの表情、眼差しで自らの母校と向き合い、学び舎を後にした。
このうち、八重山農林高校(山城聡校長)では男子47人、女子40人の計87人が山城校長から卒業証書を受け取った。また3年間無遅刻、無欠課、無欠席として、グリーンライフ科の平田極(きわめ)君が三カ年皆勤賞で表彰された。平田君は幼稚園からの13年間、皆出席を果たした。
卒業生入場後、ステージの幕が上がると、1176鉢で創作した花文字「前進」が卒業生を迎え、国歌斉唱、校歌斉唱がなされた。
山城校長は「才能の開花を急ぐな。才能開花の時期は人によって違う。急ぐと才能が潰れてしまうかもしれない」と述べ、「『自分のことは自分で決める』を、支えてくれるのが家族、知人、友人、周囲の人、豊かな経験、感謝の心。この卒業の日に家族に気持ちを込めて、精一杯の感謝の言葉を声に出して」と式辞を贈った。
與那城博PTA会長は祝辞で、「失敗を恐れずに自分の可能性を信じ、それぞれの夢の実現にむけて羽ばたく平成最後の卒業生第79期卒の前途に幸多かれ」と願った。
生徒会長の野原佳太君は「仲間や先生方、私たち後輩と共に協力し支え合いながら、笑顔で前向きな先輩方は私たちの憧れであり、目標。先輩方が築き上げてきた良き伝統を受け継ぎ、頑張る」と送辞し、八重山列島の抒情歌「トゥバラーマ」を披露した。
卒業生を代表して、フードプロデュース科の富川朝信君が答辞し、「これからの日々、周りへの実りと喜びを与えることができる人材を目指し、八重山農林高校、そして石垣島を誇りに今、旅立つ」と述べた。
式が終わると、生徒会による激励会や、同校の卒業生から成るみずほ会の入会式が開かれ、卒業生を祝った。