都内や埼玉県にキャンパスを持つ大東文化大学(門脇廣文学長)の硬式野球部が14日まで、石垣市中央運動公園野球場でキャンプを行っている。現在、約140人の学生が所属する同野球部は監物靖浩監督(50)が就任した17年前から石垣島キャンプを実施。今年は前半組(選手47人)が2月24日から7日まで、後半組(選手43人)が3日から14日まで、温暖な気候を利用し、1カ月後の春のリーグ戦に向けた体作りを行う。
八重山高校野球部出身で、同大法学部1年の花城悠真君(19)もキャンプに参加。「高校と違い、大学では自分で課題を見つけていく必要がある。同じ1年生でもすぐに上のチームに上がった人もいて、負けたくない気持ちで努力している。ストライクゾーンが高校より狭くなり、身体も細いので、この一年間はコントロールを磨いてきた」と振り返る。「高校時代、監督や仲間、近所のおばさんたちに支えてもらった。これから頑張って恩返ししたい」と話した。
社会人野球時代の〝ランニングキャンプ〟以来、石垣島との縁を持つ監物監督は、「温暖な気候は体作りには非常に効率がいいのはもちろん、石垣島の方々の人柄の良さ、その魅力を学生たちに触れさせたい」と述べ、「学生主体でやらせている。遠回りや失敗が許されるからこそ、自分で悩み、考える経験をしてほしい。野球を通じて人間力を付けさせたい」と強調した。
今後について、「首都大学野球リーグで1部と2部を行ったり来たりしているが、今は2部。春で優勝し、入替戦を経て、秋には1部リーグで戦う」と意気込みを語った。