4月21日に投開票される衆院沖縄3区補選に立候補する元沖縄担当相の島尻安伊子氏(54)=自民公認、公明推薦=は7日、後援会の事務所開きを沖縄市で行った。マイクを握った島尻氏は「南北の振興格差を感じた。3区から当選させていただいて国政に戻り、課題を丁寧に解決する」と決意表明した。子育て経験から子どもの貧困問題は政治を志した原点と強調。「沖縄の子どもの貧困がゼロになるまで進んでいきたい」と訴えた。
米軍普天間飛行場(宜野湾市)問題は辺野古移設が現実的としながら、移設に賛成する人は少ないと指摘。「危険にさらされている宜野湾市民がいる。心苦しいが辺野古の皆さんに説明し、この問題を過去の問題にしたい」と呼び掛けた。
仲井真弘多元知事や県中北部の市長ら、自民、公明の関係者が応援演説した。公明党県本部の金城勉代表は「(島尻氏は)貧困問題に手を付けた。医療問題などで国政の場から汗を流してほしい」とエールを送った。
仲井真氏は、南北縦貫鉄道、医療問題など解決すべき課題は多いとして「安倍晋三首相や菅義偉官房長官のように実力のある内閣のうちに(課題解決を)スタートしないといけない。実現の仕組みを作るには力がいる」と島尻氏の手腕に期待した。多数の業界団体から島尻氏への推薦状交付もあった。