石垣島への陸上自衛隊配備に向け、防衛省が駐屯地建設工事に着手したことを受け、石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会は12日、市役所前で抗議集会とパレードを行った。約100人が「カンムリワシを守れ」「ミサイル基地はいらない」などとシュプレヒコールを繰り返した。
上原秀政共同代表は、防衛省が取得した民有地で工事に着工したことを挙げ「たった一人の土地の所有者と国が契約を結び、住民無視の着工だ。これが人間のやることか」と批判。
建設予定地周辺の開南公民館の小林丙次館長は「国境の島に軍備を置くことは、戦争を準備すること以外の何ものでもない。国境に軍事基地を置くことをやめさせよう」と訴えた。金城哲浩共同代表は「工事はまだ止められる」と呼び掛けた。
参加者はプラカードを掲げ、市役所の周囲を一周。上原共同代表らは市に対し、カンムリワシの営巣期間中は工事を中止するよう沖縄防衛局に要請することや、赤土流出防止対策の現場を確認することなどを求めた要請書を知念永一郎総務部長に提出した。