尖閣字名変更、当面見送り 市議会一般質問 ゴルフ場閉鎖で波紋

 石垣市議会(平良秀之委員長)3月定例会では一般質問最終日の15日、石垣亨、砥板芳行、仲間均の3氏が登壇した。尖閣諸島の字名を「登野城」から「登野城尖閣」に変更することについて、知念永一郎総務部長は「情勢を十分に見極めた上で判断したい」と当面見送る方針を示した。石垣島への陸上自衛隊配備計画に伴い、駐屯地建設予定地にあったジュマールゴルフガーデンが閉鎖されたことの波紋も議論になった。

 尖閣の字名変更について仲間氏は「この問題は2年前から取り上げ、中山義隆市長も理解してもらった」と改めて対応を求めた。
 また仲間氏は、ジュマールゴルフガーデンの閉鎖後、市内で唯一となった別のショートコース民間ゴルフ場が利用料を2倍に値上げしたと指摘。「(同ガーデンの閉鎖が)市民に不利益を与えている」として、市が防衛予算で公営ゴルフ場を整備するよう求めた。
 公営ゴルフ場は現在のサッカーパークあかんまに建設し、新たなサッカー場と新博物館を旧県立八重山病院跡地に建設することも提案した。
 中山市長は、ユニマットプレシャスがチャンピオンコースのゴルフ場建設を進めていることを挙げ「予定地の農振除外の手続きを鋭意進めている」と報告。民間ゴルフ場の利用料値上げについては「対応できかるかどうか、行政としてではなく政治家として、検討したい」と述べた。
 八重山会館の建設について砥板氏は、国が市町村を直接支援する「沖縄振興特定事業推進費」を活用できないかただした。
 大得英信企画部長は「一括交付金では対応が困難な地域課題や生活課題に対し、迅速、機動的に政策を推進するため創設された」と説明。「基本的な採択基準は満たしているものと考えている。離島苦解消や離島住民の負担軽減に資する事業という観点からも、補助対象と認識している」と答弁した。

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