玉城デニー知事は18日、宜野湾市役所で松川正則市長と面談した。松川市長は、同市にある米軍普天間飛行場の返還が進まない現状について「具体策を知事も考えてほしい。辺野古移設反対もあると思うが、普天間はどうするのか」と指摘。玉城知事は辺野古移設反対が多数を占めた県民投票の結果に触れ「危険性除去や負担軽減を頑張ってほしいという後押しだという思いで取り組む」と述べた。
松川氏は、普天間飛行場の早期閉鎖・返還、その間の危険性除去と基地負担軽減、国・県・宜野湾市で構成する負担軽減推進会議の早期開催などを要請した。嘉手納基地の補修工事の影響で、普天間飛行場に軍用ジェット機が頻繁に離着陸し。騒音激化で市民が苦しんでいると訴えた。
負担軽減推進会議は2年8カ月間開かれず、同会議の作業部会も年に1回だという。2月で期限を迎えた同飛行場の5年以内運用停止について「無理だと理解している。次の期限やめどを推進会議で出してほしい」と要求した。
玉城氏は「県も専門家の意見をまとめながら、負担軽減を1日も早く実現できるよう、4月から取り組む用意を進めている」と応じた。
会談に先立ち、玉城氏は松川氏の案内で市役所屋上に足を運び、普天間飛行場を視察した。