祈りと祝福の巣立ち 八重山も卒業シーズン大詰め 海星小

卒業証書を受け取った後、涙を拭いながら感謝と夢を語る海星小学校卒業生(左)と、見守る﨑山校長=21日午前、カトリック石垣教会聖堂

 八重山では20日、公立小学校で卒業式が開かれ、小・中・高校など学校教育での卒業シーズンが大詰めを迎える中、学校法人カトリック学園・海星小学校(﨑山麻希校長)は21日午前、カトリック石垣教会聖堂で卒業式を開いた。男子2人、女子7人の計9人が卒業証書を授与された。卒業生一人ひとりが両親などへの感謝の気持ちや将来の夢を語り、祈りと祝福に包まれながら学び舎を後にした。
 卒業生の森下了兆(りょうせい)君は「人に親切にすることと、バスケ部のキャプテンとして皆をまとめて引っ張っていくことを学んだ」と振り返り、両親に対し「僕は海上保安庁の夢をあきらめず、前に進んでいく」と、感謝と決意を語った。
 同学園理事長のウェイン・フランシス・バーント司教は式辞で学校名の由来に触れ、「『どういう人間になるか』ということが、皆さんの将来の幸せと深い関係がある。海のような広い寛大な心をもち、方向性を与えてくれる星のような家族、友だち、先生、イエス様とマリア様の教えにより善悪の判断ができる。機会があればいつでもこの学校、教会に来て」と語りかけた。
 﨑山校長は「たくさんの笑顔と涙とケンカがあった。みなさんは逃げずに、自分や友だちと本気で向き合う強さを身につけてきた。ここで学んだ愛と強さがあれば、この先どんな場所に行っても大丈夫。家族が支えてくれ、イエス様が見守っている」と卒業生の巣立ちを激励した。
 PTAの桃原用壮会長は「個性を大事にし、世代を超えていろんな人と出会ってほしい。道徳さえ守れば、個性はどんどん発揮していい」と祝辞を述べた。
 同式では、卒業生全員で学校生活の思い出を語り、「心の中にきらめいて」を合唱。全在校生は卒業生への感謝や祝いの言葉を、全教職員は激励の言葉を贈り、在校生と教職員で聖歌「忘れないで」を合唱した。
 無事に巣立つことを祈り、学んだ愛と思いやりの実践を促す「祝福・派遣のローソク授与」の後、全卒業生が教職員、在校生、保護者らに激励と感謝と決意を表明し、在校生による花道で見送られた。

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