郷土の魅力を再発見 こども博物館 受講生45人が修了

「こども博物館教室」を修了した市内小学5年の受講生ら=23日午前、石垣市立八重山博物館入口

 石垣市内の小学校5年生を対象に、市立八重山博物館が郷土の文化・歴史・自然などを指導する「こども博物館教室」の修了式が23日午前、同博物館で開かれた。第36期生の児童45人に、石垣安志教育長から修了証書が授与された。
 講座は開講式と修了式を含む全11回。児童らは自然観察や文化財・史跡巡り、八重山の年中行事の学習などを通じ、郷土の魅力を再発見した。

 修了証は、第9回講座で受講生らが石垣島に自生するアオガンピを原料に作製した和紙。川平小学校の宮澤彩さん(11)は「独特のにおいや見た目から、植物が苦手だった。でも植物観察の時に、薬に役立つ植物などがあることを知ってだんだん楽しくなった」と、植物の魅力を知った喜びを話した。
 同小の仲本かんなさん(11)は全ての講座を受講。「講座で土日がつぶれるから、はじめはちょっと嫌だったけど、やってみると楽しかった。特に焼物教室で粘土を少しずつくっつけて、お皿の形にしたのが面白かった」と、1年を振り返った。
 石垣教育長は「一年で経験したことが宝物になる。学んだことを生かして、これからも博物館に足を運んで調べものなども行ってほしい」と激励した。
 同教室は今回の第36期生を合わせ、これまでに計1696人の児童が修了した。

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