衆院沖縄3区補選(4月21日投開票)に立候補する新人で元沖縄担当相の島尻安伊子氏(54)=自民公認、公明推薦=は26日、沖縄市内の事務所で記者会見し、政策を発表した。「4つの挑戦」と銘打ち、子どもの貧困対策などを掲げた。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を「普天間の危険性を一刻も早く除去するため、苦渋の選択で容認せざるを得ない」とする考えを改めて示した。
政策には健康長寿日本一の復活、本島内の南北格差解消などを掲げた。地域別に各市長や自民党県議が取り組む施策を網羅し、自身の政策として推進する姿勢を示した。
沖縄市が進める「1万人アリーナ」計画や東部海浜開発事業を明記。沖縄自動車道には、新インターチェンジ「池武当IC」を設け、渋滞緩和を目指す。うるま市が沖縄市や国と進める中城湾港の国際物流拠点化も進める。与勝半島一周道路の早期完成と「うるまIC」の新設も明文化した。
名護市と北部地区の施策では、地元負担なしの基幹病院の早期実現、本部港への大型クルーズ船寄港推進や高速船の整備拡充に取り組む。名護漁港の再開発や宇茂佐海岸ロングビーチ構想の実現も政策に加えた。
普天間飛行場問題は辺野古移設によって早期解決を図る。辺野古沿岸の埋め立て予定海域にある軟弱地盤の問題について「防衛省に工期を含め、詳しい説明を求めたい」と述べた。
辺野古移設に反対する公明県本部とは考えに相違があるが「自民党県連と丁寧にすり合わせをしている」と説明。日米地位協定改定要求は公明と同じ姿勢と強調した。
次期沖縄振興計画について、暮らしや医療、教育などの諸政策も明記すべきと求めた。