災害情報発信で協定 3市町・気象台・FMいしがき

災害防止情報等の放送及び配信に関する協定書調印式が開かれた=27日、石垣市役所

 災害防止情報等の放送及び配信に関する協定書調印式が27日、石垣市役所で開かれ、石垣市、竹富町、与那国町、石垣島地方気象台(野崎太台長)、有限会社石垣コミュニティエフエム(東太田政三代表取締役)の5者が調印した。調印した関係機関は災害時、ラジオ局に気象情報や避難状況などを情報提供し、同局がリスナーに災害防災情報を届ける。

 同協定は、災害防災情報をラジオで発信するほか、ラジオ難聴地域でも視聴できるインターネットを活用したストリーミング放送も行う。台風や地震、停電時の情報源としての役割が期待されている。
 野崎台長は「協定で台風情報を地域に密着したFMからリアルタイムで送ることができる」と期待。東太田代表は「一層、地域の皆さまに的確な情報を届けたい」とあいさつした。
 FMいしがきによると、同放送の視聴地域は石垣市だと東端は白保。西端は崎枝まで。竹富町は竹富島、小浜島、黒島、西表東部の一部。与那国町では視聴できない。
 行政区域内に難聴地域がある竹富町の西大舛高旬町長は、「全島に届けられるよう対策を検討中。町が安心安全だと観光、経済も発展する。画期的な出来事だ」と歓迎。
 与那国町の外間守吉町長は、「FMは配信されていないが、ネット配信は確認できたのでホッとしている。身近な局が災害防災情報を発信できることには感謝している」と述べた。

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