モズク漁スタート 天候不順で不作傾向に

八重山漁協に水揚げされたモズク

 八重山では今季のモズク漁が2月下旬から始まっている。
 元来、4月からのスタートだが、昨年は3月中旬の開始となり収穫に追われて、これまでにない豊漁を記録した。八重山漁協だけで1492トン240キロを収穫。八重山全体では2089トン13キロと、一昨年の795トンと比べて3倍近い大漁となっていた。
 そのため八重山漁協は勝連漁協、知念漁協に次ぐ県内第3位のモズク収穫。市場ではモズク不足のため、値段もキロ145円と高騰している。モズク漁家には最高の年だった。
 今季は、1月の暖冬で海水温が下がらず不作傾向で、5期まである収穫のタイミングの1期と2期の水温が下がらず、生育が止まって厳しい状況に陥っている。

 八重山漁協市場販売課の友利邦明課長は「今期は水温が下がらず1期2期と不作傾向が続いている。最近、冷え込む日や降雨もあり、今後の海水温の冷え込みを期待したい」と、天候の回復を願っていた。
 市場のモズク不足は依然続いており、天候不順も手伝って、品薄が続いて値段は期待できるが、天候不順の生育の遅れから、収穫を手控えざるを得ない漁家が出ている。本格的に動くモズク漁家は4月に入ってからという声もある。生育を待つため、細いモズクが潮に流される被害もあるとみられ、今季モズク漁家には厳しい状況となっている。

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