石垣市立八重山博物館協議会の大田静男会長と山根頼子副会長が28日、石垣市教育委員会に石垣安志教育長を訪れ、老朽化が進む八重山博物館に代わる新博物館の建設推進を要望した。収蔵品を保管する倉庫が手狭になっていることから、暫定的に仮収蔵庫を建設することも求めた。
要請書では、市議会3月定例会でも4人の市議が新博物館建設を求めたことを挙げ「年間を通し、島の魅力を全国に発信できるのは、新しい博物館の重要な役割の一つ」と訴えた。
博物館の資料を適切に管理、保管するため、専門員を増員するよう要請した。
収蔵庫は現在、博物館に隣接した倉庫と、民間が所有する倉庫の2カ所がある。しかし1カ所は博物館資料以外の資料置き場にも使われるなど、手狭な状況。大田会長は「今の収蔵庫では保管も管理も十分にはできない。収蔵庫だけでも、一刻も早く造ってほしい」と訴えた。
山根会長も収蔵庫の建設について「資料が散逸しないための水際作戦だ」と必要性を指摘した。
石垣教育長は「貴重な資料の保管に窮している。前向きに検討したい」と応じた。
要請に先立ち、市立博物館協議会の2018年度第2回会合が同博物館で開かれ、新博物館の建設推進要請を決議した。