石垣市役所の退職者辞令交付式が29日午前、市役所会議室で行われ、定年退職者20人、勧奨退職者2人の計22人が中山義隆市長からの辞令を受けた。交付式後の激励式では、退職者一人ひとりの経歴が紹介。退職者には部下や同僚らから花束が贈呈され、拍手と花道で見送られながら、庁舎を後にした。
退職者を代表して宮良長克(ながよし)教育部長、宮良亜子(つぎこ)福祉部長、大得英信企画部長が激励式であいさつし、長年の公務員生活を振り返り、家族や同僚などへの感謝や、次の世代への助言を述べた。
宮良福祉部長は「中山市長の教えの一つに『行政力を高めよう』がある。他部署と連携し2倍、3倍の業務効果をあげるようにということ。連携を作れるのは部・課長。後輩にはその力が備わっていると信じている」と次世代を激励。大得企画部長は「公僕」としてのあり方を強調し、「今後は穏やかに幸せに余生を過ごす」と笑顔で語り、宮良教育部長は「これからは伝統芸能の伝承を基に、古典音楽を主とした生涯学習などに携わりたい」と新たなステージへの意気込みを語った。
中山市長は退職者を祝福し、「皆さんが採用された昭和50年代、60年代は本土に追い付き、追い越せの時代。大変な苦労があったと思う。勤務の中で培った経験などを、今後も機会を見て後輩たちに伝えてほしい」と呼び掛けた。