4月21日に投開票される衆院3区補選に立候補を予定しているジャーナリストの屋良朝博氏(56)は29日、名護市民会館で、やんばる総決起大会を開催した。屋良氏は、在沖海兵隊は不要だと強調。朝鮮有事の際、長崎県にある海兵隊船舶が沖縄へ向かい隊員を乗せ北上するということだが意味がないとし、沖縄に地理的優位性はないと分析した。「抑止はユクシ(ウソ)です」と述べ、沖縄の基地負担は根拠がないと主張した。
フィリピンで大学生活を送り、当時の大統領の独裁体制を崩壊させた民衆と一緒に行動した過去を紹介。「フィリピンの人たちは、自分たちの主権を勝ち取った。今度は私たちの番だ」と語り、会場の拍手に包まれた。
在沖海兵隊について屋良氏は「もう、我慢できない。国会の場で追及する。沖縄だけを犠牲にして何が安全保障というのか」と呼び掛け、会場の聴衆も拍手で応じた。
応援弁士で駆けつけた玉城デニー知事は来場早々にマイクを握り、ハワイ訪問時の様子を紹介。選挙や県民投票で、辺野古移設反対の民意は示されたとし、ハワイの人々に沖縄の声を聞けと求めたことを説明した。
3区や北部の現状を国政でただし続ける役割が必要と指摘し「屋良朝博に任せてほしい」と訴えた。