「もうリゾートはいらない」 新たなホテルに反対 竹富島を守る会

「住民の意思を無視した開発はやめて」頑張ろう三唱で力強くアピールした=29日夜、まちなみ館

  ㈱RJエステート(一丸秀信代表取締役)=那覇市=が竹富島コンドイビーチ付近で計画している「(仮称)コンドイビーチホテル」の建設に反対する「住民総決起集会」が29日夜、竹富島まちなみ館で開催された。同計画への反対をアピールする「ならぬ」Tシャツを着た地域住民や観光客ら約80人が「これ以上のリゾートはいらない」と意思を明確にした。

 「竹富島を守る会」(阿佐伊拓会長)が主催した。集会では阿佐伊会長が2014年に同計画が表面化して以降の経緯を説明し、水野景敬委員が計画予定図面の解説をした。今後の反対運動の進め方については、あくまで対話を求める姿勢は崩さず、意見表明板の増設、希少動植物の生態系調査、水質検査、関係者や宿泊者に対する島内他施設の入店拒否、訴訟などを示した。また、建設強行の場合は人間の鎖や座り込みで意思表示するとした。
 会場からは「浄化槽が海に近すぎる。浸透水による海浜汚染が心配」「小さな竹富島に天然記念物の生き物がたくさんいる。この調査をしないまま開発を許していいのか」など、不安や憤りの声が次々にあがった。最後は宣言文「竹富島の絆」を青年代表の内盛正基さんが力強く読み上げ、頑張ろう三唱で「建設反対」を全員でアピールした。

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