21日に投開票される衆院沖縄3区補選に立候補したフリージャーナリストの屋良朝博氏(56)=無所属=は10日、うるま市で総決起大会を開催した。「辺野古を認めるか、認めないか。民意を尊重するか、できないかの分かりやすい選挙だ」と述べ、辺野古移設反対を前面に掲げた。
屋良氏は同時刻に開かれた沖縄市の総決起大会で支持を訴えた後、うるま市の会場に到着。玉城デニー知事ともに登場した。
屋良氏は、国が県を通さず、市町村に直接配分する沖縄振興予算が創設されたことについて「戦前回帰だ。国が直接国民を支配できるのは恐い」と批判。沖縄振興の方向性について「アジアと交流し、沖縄の可能性を広げる経済成長もありだ。補助金頼みの行政をやってきた結果、今後は頭打ちだと思う人も多いのではないか」と述べた。
玉城知事は「相手候補は沖縄の民意を顧みない。勝ちを譲るなら、全国に沖縄県民は行動しないと思われてしまう」と述べた。連合の山根木晴久総合組織局長は「(屋良氏は)中国とのパイプがある」と述べ、中国との交流による経済活性化に期待した。