サンエーパルコ、6月27日開業 県内初出店は94店舗

会見後、写真撮影に応じる(右から)豊田沢取締役、上地氏、溝口氏、佐々木信也部長=15日、ザ・ナハテラス

 サンエーパルコ(上地文勝社長)は15日、市内のホテルで記者会見し、大型商業施設「サンエー浦添西海岸PARCO CITY」が6月27日にオープンすると発表した。沖縄初出店94店舗を含む全250店舗を有する沖縄最大級のショッピングモールで、地上6階建て、約6万平方㍍の店舗面積を有し、1階から3諧に商業エリアを設ける。

 上地社長は「ファッションからグルメ、雑貨、エンターテインメントなどバラエティーにとんだ店舗を取り揃えた」とあいさつし、地元客のほか、県外・国外の観光客など幅広い客層が満足できる施設にすると意気込んだ。
 サンエーパルコは那覇市から宜野湾市までの海岸線を走る西海岸道路に面し、那覇空港から車で約15分の好立地にある。今後、返還が計画される米軍のキャンプキンザーにも隣接し、跡地開発にも期待がかかる。
 施設の立地場所について上地社長は、増加する観光客にとって利便性が高いと強調。キンザー返還により住民が増加すると分析し「県内の中心地になる可能性がある」と展望を語った。パルコ執行役の溝口岳氏は、那覇市内にも近いため事業発展の可能性があるとした。地元企業のサンエーと共同で事業活動ができることもメリットが大きいと強調した。
 商圏を、本島南部を中心に全域と設定。人口増加と観光客の増加を受け、同社では、今後も商圏は発展すると分析する。最大の競合相手となるイオンライカムについて、上地社長は「94店舗を含め差別化して対応する。西海岸らしい商業施設を狙いたい」と述べた。
 県と那覇市、浦添市で協議が進む那覇軍港の移設先にも、サンエーパルコは隣接する。浦添市は周辺地域のリゾート開発を計画しているが、上地社長は「浦添市が中心となって進めている。計画ができた場合、協力できる部分は協力したい」と述べ、商業エリアの拡大と融合に期待を込めた。
 駐車場は約4千台分あり、営業時間は全館午前10時から午後10時まで。開業から4日間は午前9時から営業。

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