観光、貿易の拡大要望へ 玉城知事 就任後初訪中

 玉城デニー知事は16日から、日本国際貿易促進協会の第44回訪中団に参加し、19日までの日程で北京を訪問する。中国側に対し、観光や貿易などの分野で、沖縄の関係強化を要望する。14日に開かれた衆院3区補選の集会で玉城知事は「トップが行って、いろんな話をするのを相手の国は見ている。玉城デニーは止まらない」と訪中への意欲を語った。

 17日午前に中国国務院の講演会に出席、同日午後は企業を視察する。翌18日午前は日本の経済産業省にあたる中国商務部との会見、同日午後は中国政府要人との会見を予定する。ただ一対一ではなく、訪中団の一員としての面会となる。また、中国側の意向で17日と18日の日程が入れ替わる可能性もあり、詳しい日程は県側も把握できていないという。
 玉城氏が参加する訪中団には、故翁長雄志前知事も参加し、李克強首相に面会。那覇と中国・福州間の航空路線再開に協力を求めた。
 玉城氏は14日、衆院3区補選に立候補した屋良朝博氏の集会で中国との直行便再開を翁長前知事の実績として評価した。
 日本国際貿易促進協会は1954年に設立した会員制の民間団体で、約260の企業が参加する。会長は河野洋平元衆院議長。中国との経済交流の促進を主要業務としている。
 訪中団には、玉城知事のほか、商工労働の嘉数登部長やアジア経済戦略課の関係者、県北京事務所の町田光弘所長も参加する。

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