政府は17日、地域の関係機関を束ね、観光地づくりの司令塔となる法人「日本版DMO」に、八重山ビジターズビューロー(YVB、会長・中山義隆石垣市長)を登録したと発表した。DMOは交通、農林漁業、商工業、宿泊施設、飲食店、地域住民など多様な関係団体を連携させ、行政とともに観光地づくりのマーケティングやマネージメント、ブランディングなどを行う。地域の観光戦略を練り、魅力ある観光地づくりに向け、情報発信やプロモーションも展開する。
YVBは八重山3市町、八重山圏域内の観光協会で構成する組織。地域資源を最大限活用した効果的・効率的な集客を図り「稼げる」観光地域づくりの推進が期待される。
観光庁は諸外国の事例や観光立国を目指す政府方針などを受け、2015年11月に「日本版DMO候補法人」を登録する制度を創設。今年3月29日付で、日本版DMOに21法人、同候補法人に14法人を新たに追加した。県内から唯一、YVBが登録された。
登録を受け、県内にある日本版DMOは3法人となった。県全体を含むDMO「広域連携DMO」は沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)が、複数の自治体や機関が参加するDMO「地域連携DMO」にはYVBが、市町村単位のDMO「地域DMO」には、北谷ツーリズムデザイン・ラボが、それぞれ登録されている。
候補法人には、沖縄市観光物産振興協会と座間味村観光協会の2法人が登録されている。