頂点極めた「白眉」登場 20日の観光闘牛でお披露目

20日に石垣凱旋土俵入りをする古堅モータース☆白眉=17日、闘牛生産黒島牧場

 20日午後1時から、八重山闘牛場で行われるトライアスロン記念観光闘牛に、沖縄軽量級王座に就くなど輝かしい戦績を収め、3月11日の引退試合を終えた石垣産の闘牛「古堅モータース☆白眉」(以下、白眉)が登場し、お披露目式が開かれる。
 白眉は闘牛戦績16戦10勝6敗、2013年のデビュー後、15年11月に行われた秋の全島闘牛大会でトップに就いた。3月19日、故郷石垣に10年ぶりの帰郷を果たした。
 白眉は引退後の余生を種牛として石垣で過ごす。牛主の黒島牧場の上地かおりさんは「家族のように牛を大事に育てている。種牛として2世誕生を目指して余生をゆっくり過ごせる環境づくりをしていきたい」と笑顔で話した。
 白眉は名前の通り眉に白い毛が混じる。闘牛の最も理想的な角と言われる前方に湾曲しながら鋭く伸びたトガイ角を持ち、850㌔のどっしりした体格から足の運び軽やかにフットワークがよく、スピード勝負で勝星を重ねた。
 闘牛は、相手に闘争心を喪失させた方が勝ちとなる。土俵内で気迫に負けて逃げ出したり、方向を変えると負けとなる。攻撃には角が用いられるが鼻に綱を引いて危ない時には人間の手で引き離したりと牛が怪我をしないよう配慮された形で行われる。
 上地さんは「八重山の牛は粘り強さ、心の強さがある。臨場感あふれる闘牛を昨年リニューアルした新しい闘牛場で間近で感じてもらいたい」と呼び掛ける。
 白眉は、闘牛大会の中盤戦から終盤戦の取組の間に飾り付けされ登場する。
 闘牛大会で注目すべきは、重量150㌔差の力と技がぶつかり合う横綱戦や、6戦目の指名花形戦の5才と10才の徳之島産同士の新旧対決、序盤の2才から3才までの若手育成対決も見どころの一つ。女性ファンや内地の観光客にもPRしている。
 お披露目式では白眉の背中に乗ったり写真を撮ることもできる。チケットは前売り2千円、当日2千500円(高校生以下無料)で、雨天決行。購入はFMいしがきさんさんラジオ(真栄里354番地1号タワーウィング2階℡88・6530または090・8839・2708、080・1547・8881)まで。

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