【北京共同】中国の胡春華(こ・しゅんか)副首相は18日、河野洋平元衆院議長が会長として率いる日本国際貿易促進協会の訪中団と北京の人民大会堂で会談し「中日関係をさらに前へ発展させていきたい」と強調した。
米国との貿易協議については「中国として誠心誠意合意したいが米国次第だ。トランプ米大統領の出方が不確実だからだ」と指摘。中国経済に関しては「これからも安定的に進んでいく」との見通しを示し、日本に対し巨大経済圏構想「一帯一路」への積極的な協力を求めた。
河野氏は「中国建国70周年の節目に日中関係が正しい軌道に乗って動き始めたことを大変喜んでいる」と述べた。
玉城デニー知事も同席し、同県と中国との観光交流促進、県内の情報技術(IT)企業と中国企業の連携強化を要請。習近平(しゅう・きんぺい)国家主席が6月の20カ国・地域(G20)首脳会合出席のため訪日する際に、沖縄に立ち寄るよう求めた。
河野氏らは16日に北京に到着。17日には王毅(おう・き)国務委員兼外相とも会談した。19日から河北省を訪れ、習近平国家主席の主導で計画が進む新都市「雄安新区」を視察し、21日に帰国する。
日本国際貿易促進協会は中国との友好促進や経済関係強化を目的に活動する日中友好7団体の一つ。