「かりゆしウェア着用キャンペーン」(主催・県、めんそーれ沖縄県民運動推進協議会、沖縄コンベンションビューロー)が19日、てんぶす那覇前広場で開かれた。沖縄国際映画祭と連携し、県出身のスリムクラブも登場しかりゆしウェアの着用を呼びかけた。
会場ではかりゆしウェアチャリティー抽選会が行われ、100円で1回くじを引いてあたりが出れば好きなサイズやデザインのかりゆしウェアをもらえるキャンペーンを実施。県民や国内外の観光客が長蛇の列を作った。寄付金は交通遺児育英会へ贈られる。
主催者を代表して富川盛武副知事は「かりゆしウェアは夏の正装として幅広く定着し、県民生活に欠かせないもの。観光客を沖縄の風情を彩るかりゆしウェアを着て迎えたい」と述べた。
抽選会にかりゆしウェアを贈呈した沖縄県ホテル旅館生活同業組合の宮里一郎氏は「沖縄らしさの詰まったかりゆしウェアをさまざまなシーンで着てほしい」と述べ、県へかりゆしウェアの贈呈が行われた。
かりゆしウェアは宮里氏の父・宮里定三氏が1968年に県花のデイゴをモチーフにした「おきなわシャツ」が発祥。普及活動を続け2000年に「かりゆしウェア」に名称統一され、定義も「県産品であり沖縄らしさを表現したもの」とした。同年の沖縄サミットや政府が提唱するクールビズが始まり、県内はもとより首相や内閣府職員、県外の自治体などにも広がりを見せる。