米軍嘉手納基地(嘉手納町など)所属のF15戦闘機が昨年6月、沖縄県沖に墜落した事故で、米側はパイロットの操縦ミスで機体や整備に問題はなかったとの調査結果をまとめた。情報提供を受けた防衛省と外務省が24日、公表した。
事故は昨年6月11日午前6時25分ごろ、米空軍のF15が嘉手納基地の南約130㌔の海上で墜落。米軍のパイロット1人が緊急脱出し、重傷を負った。
米側の調査結果によると、F22戦闘機と操縦訓練をしていたパイロットが、機体の高度や姿勢を把握できなくなる空間識失調に陥り、誤った操作を続けた。機体は急速に下降し、制御できなくなったパイロットは緊急脱出した。
整備記録や機体の航跡、整備士、パイロットへの聞き取りなどで機体の誤作動がなかったことを確認したとして、「パイロットのミスによるもので機械的欠陥や航空機の整備に起因するものではなかった」とまとめた。