石垣市の米原キャンプ場で、一部のダイビング業者らが駐車場やシャワーなどを無断利用しているため、正規に利用を申請した市民が利用できないケースが発生している。同キャンプ場は従来、指定管理者が管理していたが、4月1日からは市が直営しており、市施設管理課は「利用希望者は、事前に市に申請してほしい」と呼び掛けている。27日から始まる10連休中の利用を希望する場合は、26日までに同課に申請する必要がある。
同課によると、遊泳目的の観光客や、ダイビング業者によるツアーの中継施設として駐車場やシャワーが無断利用されている実態がある。市職員が1日1回巡回し、無断利用者を発見した場合は、利用申請を出すよう指導しているという。同課の担当者は「モラルを守ってほしい」と話した。
同キャンプ場は、3月まで指定管理者だった団体が業務を辞退したため、4月から急きょ、市の直営になった。従来は指定管理者に利用申請を出し、その場で使用料を支払うことも可能だったが、現在は同課に事前に申請書を出し、銀行で使用料の納入手続きを行う必要がある。
市は同キャンプ場を9月まで直営するが、10月以降は指定管理者に管理させる方向で検討している。連休明けから指定管理者の募集の手続きに入る予定。