この日、島の行楽地では観光客らが賑わいを見せ、遠山和年さん(60)と美香代さん(56)夫妻=神奈川県=、長男の雄大(たけひろ)さん(30)=北海道=、長女夫婦の下川貴央さん(30)と知寿(しのぶ)さん(32)=大阪府=の5人は午後、川平湾のサンゴ礁をグラスボートで堪能。初の石垣島となる貴央さんは「本当に海が、めちゃめちゃキレイ」と目を輝かせた。
遠山さん夫妻は34年前、新婚旅行で小浜島を訪れたことがある。「新婚旅行先を海外か日本かで考え、日本だったら沖縄と思っていた。当初、リゾートホテル「はいむるぶし」がけっこう宣伝していたこともあり、小浜島に決めた」と話した。5人は石垣島でシュノーケリングを体験し、星空を眺め、石垣牛を味わうなどで4日間を過ごす。
川平湾グラスボート「青いさんご礁」の長嶺龍太さん(27)=登野城=と妹の愛さん(24)によると、26日と比べ、親子連れの客が増えたという。祖父の代から仕事を引き継いでいる龍太さんは「海の中のサンゴ礁は曇りでもキレイに見られる。満ち潮だと海からきれいな水が魚と一緒に入ってくるから、そこが狙い目」と話した。
長野県から来島した会社仲間の女性4人組は27日の朝一番の飛行機に乗り、最北端の平久保崎を最初の行楽地とした。曇り空が少し残念と話しながらも、「気温も風もすごく気持ちいい。今、長野の気温は一桁。家にはまだストーブもコタツもある」と笑顔。3泊4日で竹富島と宮古島も訪れる。
時々小雨が降る曇り空の初日を迎えた石垣島は、気象庁の週間天気予報によると、向こう一週間は前線や湿った空気の影響で曇りの日が多く、期間の中頃は、雨の降る所がある見込み。