西表島の世界自然遺産登録に再挑戦する竹富町は、観光ガイドを登録制にする「竹富町観光案内人条例」(仮称)の整備を進めており、5月18日に開催される竹富町観光案内人条例検討委員会で具体的な審議を開始する。罰則規定や登録料などを審査する。同町は2019年度内の条例制定を目指している。
世界自然遺産登録に向け竹富町は、イリオモテヤマネコ交通事故対策条例、西表島等特定観光資源保護条例、観光案内人条例を3つの柱として整備する。
このうち、優先度が高いと指摘のあった観光案内人条例の検討委を初めに発足させる。
他の条例の検討委も随時発足させる予定で、いずれも登録可否が判明する2020年夏までに条例制定したい考え。
観光案内人条例の審議では、▽案内人登録の受け付け方法▽登録料金▽監視体制▽罰則規定―などを審議する見通し。
罰則規定について政策推進課の小濵啓由課長は、「罰則規定がないと、実効性のある抑止力のある条例にならない。実効性のある強めの条例が必要」として罰則の重要性を強調する。
また、世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)が今年夏、再度西表島を視察する。同課長は「条例が議決間近とか執行できるレベルまできていないと延期になる可能性もある」と述べ、条例案の具体化を急ぎたい考え。
第1回竹富町観光案内人条例検討委員会は5月18日、午後2時から竹富町役場大ホールで開かれる。委員は7人を予定。