八重山古酒の歴史や魅力をPRしようと、石垣島ラー油などの人気商品を扱う㈲ペンギン食堂(辺銀暁峰代表取締役)主催の「第2回八重山の古酒展」が1日、ホテルエメラルドアイル石垣島2階イベントスペースで始まった。6月2日まで。
約50年前に製造された塩谷酒造所(登野城)の「金波(きんば)」や、石垣酒造所(大川)の瑞泉、沖縄サミット開催記念酒など130点の古酒が並んだ。展示会に合わせて石垣図書館から提供を受けた1945年ごろの八重山の写真も展示された。
辺銀代表は、来島した20年前からアンティーク品の収集が趣味。那覇のコレクターから八重山の古酒を譲り受けたことをきっかけに古酒の収集も始めた。「古酒を保管し、いろいろな形で八重山に恩返しできたら」と今回2回目となるイベントを企画した。
現存しない酒造所で造られた古酒のラベルや、1961年から乱売を防ぐために作られたキャップシールの変遷なども紹介。当時の新聞広告などを独自にまとめた資料も置かれ、20年以上前の古酒も試飲もすることができる。
辺銀代表は「当時は泡盛は手作り。ラベルの大きさや色が違ったり、ウィスキーの瓶をリサイクルしたものもあり多種多様だ。観光客にも見てもらい、八重山の文化に触れてほしい」と呼び掛けた。入場無料。