「平成」から「令和」へ―。ゴールデンウィーク(GW)中の改元に伴い、石垣市役所では2日午前、庁内のシステム更新が正常に作動しているか、最終チェックする作業があった。各課の基幹系業務を担当する職員らが、市民に交付する帳票の元号表示や、画面の日付などを確認した。
市によると、元号改正に伴う対応は3月末からスタート。元号を各種書類にレイアウトする作業や、元号を入力して帳票や画面上で日付が正しく表示されているかなど、リハーサル作業を進めてきた。
改元があった4月30日から1日にかけてシステムを更新。GW中ではあるが、住民票の異動や1日以降の入籍届、出生届など、一部の入力作業を除き今のところは問題ないという。1日には、未明から令和初日に入籍届を出すカップルが相次いだ。
新元号の発表前後から準備を行っていた総務課情報システム係の棚原輝幸係長は「昭和から平成への改元の際には期間が短く、ゴム印などアナログ対応だった。今はほとんどの業務がシステムで管理されているが、大がかりなシステム変更で元号改正に臨んだ体制はこれまでになかった。今後システムで予期せぬエラーが出ないように経過を見ていかなければならない」と話した。