竹富町教育委員会が2019年度から「海洋教育パイオニアスクール」を展開する。同計画は、各学校などで行われている海洋教育にてこ入れし、海洋教育カリキュラムを開発するなど充実・強化を図るもの。今年度は竹富町海洋教育推進計画を策定し、町内の7校をモデル校として計画を進める方針。
竹富町教委は日本財団や笹川平和財団海洋政策研究所などが主催する、「2019年度海洋教育パイオニアスクールプログラム」に応募し、3月末に交付決定となった。趣旨としては、海と人との共生を目指し、海洋教育の普及充実を図ることなどがある。
対象期間は3年間。助成は3年間あり上限額は最大3千万円。ただ、原則として1校当たり年間50万円程度となっている。
町教委の計画では今年度、モデル校制として始動。2年目の20年度は町内全13校での実施を目指す。
ただ、現時点で竹富町の推進計画はなく、6月に竹富町海洋教育推進計画検討委員会を設置し、計画を策定する予定。
既存の海洋教育との違いとして大浜譲教育課長は、「学校やPTAが行っているのは恒例的な、海に関わる学習。今後は更に体系的にカリキュラムを組む」と説明。「体験学習から、人生、社会に生かせることを学ばせたい」と話した。
最終的には2年目終了時に副読本を作成。その後、各学校で活用させる計画となっている。