「沖縄に改正求める資格あり」 高橋氏が講演 自主憲法制定県民会議

「新しい憲法をつくる沖縄県民の集い」が開催された=3日、県立博物館・美術館

 憲法記念日の3日、自主憲法制定沖縄県民会議(西田健次郎会長)は県立博物館・美術館で「新しい憲法をつくる沖縄県民の集い」を開催した。講師の元読売新聞監査委員長で政治評論家の高橋利行氏は、憲法改正に賛成の立場で講演。自民党が憲法改正に向け、党大会で議決している点を強調し「憲法改正(への議論)は進んでいる。野党も乗ってきた」と述べ、国内で改憲に向けた機運が高まっていると指摘した。
 高橋氏は公明党が加憲案を出し、現行憲法に条文を追加する方法を提案したと指摘。米国など他国の例も踏まえ、「現実的には加憲だ」と強調。世論も評価しているとし「憲法議論はジリジリと進んでいる」と述べ、憲法改正への機運は高まっていると訴えた。
 現状の国際情勢について「険しい。和らぐ可能性は低い」と指摘。その上で、憲法改正で一番の問題となるのは、自衛隊だと指摘し「憲法を改正し、できる事とできない事を書くべきだ」と説いた。
 第二次世界大戦で特に被害を受けた長崎や広島、沖縄を例に挙げ「憲法改正について、沖縄から狼煙を上げるべきだ。沖縄の人には資格がある」と強調。憲法改正の機運を盛り上げ、イニシアティブを取り、政権を利用するべきとした。
 世界で軍隊として認められている自衛隊を、我が国は憲法に明記すべきとし「安倍が書くか、沖縄が書かせるかだ」と述べ、会場の拍手に包まれた。
 講演終了後、大会決議文が決議された。国際情勢が変化し、自然災害が多発する現状を指摘し、自衛隊が憲法違反と指摘される現状を変えるため、憲法改正に向けた論議を高めるべきとした。

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