国境と国民守り3年 南平司令に聞く 陸自与那国駐屯地

 ―改めて、与那国駐屯地に陸上自衛隊駐屯地と沿岸監視隊が創設された意義を。
 与那国駐屯地が創設されるまで南西地域には、探知用レーダーや通信装置、勤務員の居住施設などから構成される、航空自衛隊の防空警戒用レーダー基地「レーダーサイト」が存在していたものの、沖縄本島以外には陸上自衛隊の部隊は配備されていなかった。
 このような観点から、南西地域における自衛隊配置の空白状況を早期に解消する必要性があった。
 平素から我が国周辺を広域に渡り常時、継続して監視し、各種事態への実効的な抑止と対処態勢の確立のため、与那国駐屯地の創設の意義があるものと認識している。
 ―3年間でどのような地域貢献があったか。
 ボランティア活動をはじめ、行方不明者捜索と近隣火災に係る2回の災害派遣、各種イベント支援等を実施した。
 ―全隊員が公民館に所属している。
 公民館の各種活動を通じて、隊員のみならず隊員家族も、充実した生活を過ごせている。
 ―駐屯地敷地内の施設を町民にも開放している。
 グランドは現在建設中だが、完成した体育館は要望に応じて町民の方にも開放している。
 ―環境への配慮は現在も十分か。
 駐屯地は自然環境への影響を最小限にとどめるため、計画段階から既存の環境に配慮した建設工事を実施してきた。
 特にゲンゴロウ等の貴重な水生昆虫を保護するための空間「ビオトープ」を駐屯地内に設け、現在も維持管理を行っている。
 ―最後に、4年目の抱負を。
 隊員一人ひとりが信頼される町民となれるよう地域とともに、地域のために任務に邁進していく。

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