石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会の嶺井善共同代表らが8日、石垣市役所を訪れ、陸上自衛隊配備に向けた駐屯地建設工事が進む旧ジュマールゴルフガーデンの開発について「違法であると判断できない」とする市の見解に納得できないとして、再度回答を求める要請書を提出した。
連絡会は開発が市自然環境保全条例に違反する疑いがあるとして、市の見解を求める要請書を2月14日に提出。市は4月24日付の回答書で「関係者に事実確認をしたところ、疑いも含めて違法、違反であることは判断できない」とした。
ただ、同ガーデンが隣接する市有地に約0・2㌶はみ出して伐採や造林を行い、ゴルフ場として使用していたことは確認。4月8日、土地の旧所有者で、市議が代表を務める「有限会社ジュマール楽園」に対し、顛末(てんまつ)書の提出と造林による原状回復を指導したことを明らかにした。市によると、旧所有者から顛末書は既に提出されている。
連絡会は要請書で、市が事実確認した関係者が誰であるかを含め、市の見解の根拠を示すよう再度要求。指導書と顛末書の内容、その後の対応を明らかにすることも求めた。
嶺井共同代表は「(土地の旧所有者が)議員だから市は黙っているのか。市は自ら積極的に公表すべきだ」と批判した。
要請書を受け取った知念永一郎総務部長は「担当部署と調整しながら対応を検討する」と述べた。