オリオンビール(與那嶺清社長)は8日、同社初となるチューハイブランド「WATTA(ワッタ)」を14日から販売すると発表した。第1弾として、JAおきなわの協力のもと、県産シークヮーサーを使用した3種類の缶チューハイを販売する。夏から秋にかけても、同ブランドで新商品を販売する予定。初年度は500㌔㍑、約6万ケースの販売目標を掲げた。
JAおきなわ新会館で記者会見した宮里政一常務は「JAなどの協力で県産品を使って商品化した」と強調した。
JAおきなわの大城勉理事長は「農家の意欲拡大につながれば」と期待した。
JAの直営所などでも同ブランドの商品を販売する。
「WATTA(ワッタ)」第1弾は、シークヮーサー果汁やエキスを含んだチューハイで、アルコール度数や甘味がない商品など計3種類ある。オリオンは県内産青果を使用したビール系飲料を数年前から期間限定で販売しており、培ったノウハウを生かし、チューハイ事業にも乗り出す。
チューハイ商品はビール製品を製造する名護工場ではなく、県内外で委託生産する。チューハイの市場規模が全国と同じく県内でも拡大すると予想。CMも2種類準備し、県内出身ロックバンドの「ORANGE RANGE」が書き下ろした楽曲を起用し、販促に力を入れる。
また、販売イベントでの商品サンプル提供や、商品開発を漫画で紹介し、SNSで拡散する取り組みを展開。若い消費者が親しみやすいブランドの構築を目指す。