石垣島で15日午前、日本一早い新米の収穫が始まった。大浜博彦さん(85)=登野城=が、自身の名蔵の田んぼで令和初となる「ひとめぼれ」の新米を収穫した。「今年は最高の実り年になった。おいしいお米をたくさん召し上がってください」とアピールした。
2月1日に苗を植えた。今年は気温が高いことも影響し、例年より1週間から10日ほど早い収獲となった。
ジャンボタニシなどの害虫によって一部に被害があったが、全体としては豊作。収獲のピークは6月の第1週で、6月末までには収獲を終えるという。
大浜さんは15日、1・2㌶の面積を稲刈りし、6㌧500㌔㌘の収穫があった。
JAおきなわによると、大浜さんの新米は31日にJAおきなわファーマーズマーケットやえやまの「ゆらてぃく市場」で先行販売される。順次市内のスーパーなどに並ぶ予定で、宮古島、沖縄本島でも販売される。石垣全体での一期米の収穫量は700㌧の見込み。
JAおきなわの営農指導員の大嵩丈夢(たけむ)さんは「粒がしっかりして、ものすごく香りがいい新米を食べてもらいたい。塩おにぎりにして食べると香りが立ち、米の本来のうまみが味わえる」と期待した。
この日は、大浜永太郎さんの崎枝の田んぼでも新米が収穫された。